ハイドロキノン軟膏とトレチノインの効果!発がん性や赤みは治らない?
しみや美白治療として最も有名な成分が
ハイドロキノンと呼ばれています。
自宅でこの塗り薬を塗り続けるだけで
シミが薄くなるなんて魔法みたいですね。
今回はトレチノインとハイドロキノンを
併用したシミ取り治療を中心に
紹介していきます。
ハイドロキノンのみ単体でもシミ
が薄くなる効果はありますが
トレチノインと一緒の方がより効果は
出やすいでしょう。
目次(クリックするとスクロールします)
ハイドロキノンってそもそも何?
一言で言えばシミや日焼けの原因と
なっているメラニン色素を抑える効果が
あります。
ピーリングなどに使われるフルーツ酸の
一種でもあります。
日本では、厚生労働省により配合濃度
が規制されています。4%以下だったら、
化粧品として配合が認められています。
それ以上の濃度は、個人輸入か
美容皮膚科に行って処方してもらうしか
ありません。
濃度が高ければ高いほど効果があるという
わけではなく、例えば10%の濃度で
ハイドロキノンが配合されている薬も
ありますが、発がん性のリスクが高くなる
と言われています。
ただ、5%くらいまでなら大丈夫という意見も
もありますが。
軟膏タイプの白色のクリーム状で
匂いが少しついている場合もあります。
美白効果が高い分副作用も大きい薬
となっています。順に見ていきましょう。
ハイドロキノンの副作用
赤みや炎症のリスク
濃度が高ければ高いほど肌が刺激を感じたり
ヒリヒリするリスクが高くなります。
使い始めのときは特に赤みが出やすいと
言われています。そして使い続けることに
よって、その赤みは自然に引いてくると
言われます。
もしもあまりにも刺激が強く我慢できない
時は、数日間何もしないでおいて
様子を見ましょう。
この赤みは通常だと、ハイドロキノンが
肌に浸透している証拠で、ちゃんとシミ
を剥がしていますよという信号です。
これを医学的には好転反応といって
効果が出ていることのしるしです。
白斑のリスク
ハイドロキノンは美白・漂白の効果が
非常に高いので、濃度や塗る箇所を
誤ると、白斑といって周りの皮膚と比べて
色素が抜けてしまっているかのように
見えてしまう症状が起こりえます。
なので必ずシミがある箇所だけに
塗るようにしてください。
顔全体に塗るのは絶対に避けて
ください。
そして濃度がどのくらいのものを
使用したらいいのかわからない場合は
必ず皮膚科の先生の指示を仰いでください。
白斑になったら元にもどらないケースも
あるようです。
紫外線や光に弱い
ハイドロキノンは紫外線によって有毒
物質へと変化します。なので使用は夜のみ
が推奨されていますが、一日2回使用という
場合もあるようです。
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朝に使用する場合は必ず日焼け止めを
塗ってください。
また、熱や光に弱い性質もあります。
開封したら冷凍庫で一ヶ月以内に
使い切るのが鉄則です。
冷凍庫だと半年くらいは持つようです。
しかし冷凍庫に入れたままだと
解凍するのにいちいち時間が
かかり、使うのが面倒となってしまいます。
なので一ヶ月に使いきれる分だけ解凍して
冷蔵庫に保管しておき残りの部分は
冷凍庫に保存しておけば経済的です。
ちなみにハイドロキノンを常温で置いて
おくと下の写真のように変色してしまいます。
こうなると完全に使用不可能となってしまうので
注意が必要です。
トレチノインとの併用について
ハイドロキノンのみよりもトレチノインと
併用したほうが効果は高まります。
というのもトレチノインは肌のターンオーバー
を高める作用があるのでメラニン色素の
排出も早まります。
基本的にはトレチノインを塗った後に
ちょっと時間を置いてから
ハイドロキノンを塗るようにしてください。
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注意すべき点はトレチノインを塗った範囲より
すこし広めに塗ってください。
後は、外側から内側へと塗るようにしてください。
そうしないとトレチノインを塗った部分が
広がってしまい、丁寧にシミの範囲だけに
トレチノインを塗った意味が無くなってしまいます。
そばかすや、色素沈着には比較的早く
効果が出てきますが肝斑に対しては
効果がでるのに時間がかかるようです。
ほくろや、色素性母斑には全く効果が
ありません。
本当に発がん性物質なのか?
そう聞いてしまうと使用するのを
ためらってしまいますよね?
動物実験においては、ハイドロキノン5%
の使用でガンを発症したとの報告もあります。
そもそも色素やシミの原因となっているメラニン
は私たちの体からガンになるのを守る働きが
あります。
通常、人間の皮膚は紫外線を浴びれば
ダメージを受けて光による老化が始まります。
しかし、メラニンがあることによって紫外線を
ガードして、肌を守ってくれます。
なので過度に紫外線を浴びると身体が
防御反応を起こしてその結果、ほくろが
できるわけです。
ところが、ハイドロキノンはメラニンを作らせない
働きを持っています。
ということは紫外線のダメージをもろに
肌や皮膚内部のDNAが受けてしまうわけです。
なので、ハイドロキノンをつけたまま
紫外線にあたるとやばいことになるよと
言われているわけです。
なので長期にわたるハイドロキノンの
使用はガンのリスクも高まります。
まとめると
ハイドロキノン自体は発がん性物質ではない。
しかし、ハイドロキノンがメラニンを抑制する
効果によってガンのリスクは高まる。
長期的使用は絶対に避ける。
というのが私の見解です。
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使い方をきちんと守ればシミをとってくれる
便利な薬なので有効に使いましょう。
